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雨の日は機材のメンテナンス

昨日は1日雨の予報なので朝から事務処理やお客様のところへの訪問などを済ませてから機材のメンテナンスを行いました。
まずは先日の除草作業のあと息絶えてしまった3条の除草機のメンテナンスから始めます。

原因は定かではありませんが、取り敢えずキャブレターや燃料系を疑いながら検証作業を進めます。

キャブレターに繋がるエアーフィルターのカバーを外してまず「?」
何だかこのスポンジ形がおかしくないですか?取り外すと

ただのスポンジを適当に千切って詰め込んでありました。正直こういう神経は余り好みではありませんので撤去してJA農機センターに注文しようと思います。
気を取り直してキャブレターの取り外しにかかります。

キャブレターはエアクリーナーケースの2本の長いプラスネジで共締めしてあるので、このネジを外せば一緒に外れます。

こんな感じです。燃料パイプ2本(行きと帰りです)とエア抜き用のパイプを抜いて、スロットルを固定しているプラスネジを外せば取り出し完了です。

さて、キャブレーターのオーバーホールの実施です。
メインジェットを取り外してエンジンコンディショナーを吹き付けます。小さなコンテナはこの漬け込み作業の為に使います。

本体もありとあらゆる穴にエンジンコンディショナーを吹き付けて、先ほどのコンテナの中に入れて変質したガソリンなどを溶かし出します。

しばらく漬け込んだあと、キャブレタークリーナーで1次洗浄、パーツクリーナーで2次洗浄を行い、最後にエアブローを行なって組み上げたらオーバーホールは完了です。(特にメインジェットの穴は照明にかざして念入りにチェックします。)

次は燃料タンクの交換作業です。

JA農機センターのセンター長さんが探してくれたタンク&ホース類一式です。これで燃料漏れで田んぼに油膜が浮く事も無くなるでしょう。

パパッと組み立てて

準備OK。あとは本体に組み込むだけです。まずはホース類とキャブを繋いで

バラした時の逆の順序で3箇所のネジを締めこめばキャブレターの取り付けは完了です。せっかくなのでプラグの焼け具合もチェックしておきましょう。

焼け色自体は正常です。なので軽くワイヤーブラシでブラッシンクとエアーブローを行なって取り付けます。

軽くプライマリーポンプを押しますが燃料が上がってきません。
ここでようやくこの機材の不調原因の正体が掴めました。

最初に田んぼに入りエンジンを始動させようとした時も燃料が上がらず現場でバラしましたが、その時は最初の状態を写真に撮って、組み付けの際も写真に従って組み上げていました。この除草機の不調の原因は

「販売者による燃料ホースの付け間違え」

でした。最初に燃料ホースには行きと帰りがあると書きましたが、行き側のホースは黒いホースで燃料フィルターが重しになってタンクの最深部から燃料を吸い上げ、帰り側は余剰燃料をタンクに戻すためのホースで短い物です。短いのですが燃料を満タンにしておけばある程度までは吸い上げる事が出来るため多少の時間なら稼働可能なのです。
だから燃料を満タンにすると少しの間は動けたのですね。

私の推察では黒い燃料パイプの途中で断裂か何かが起きていて燃料を吸えないのだと思っていましたが、まさか組み間違えとは想定外でした。これで今までの不思議な現象が全て繋がりました。こういう致命的なミスは販売者としては気をつけて欲しいものです。が、中古で安く機材を抑えている身としては「ノークレームノーリターン&自己責任」なので文句はありません。

再始動後の除草機は元気一杯でトラブルを乗り越えた喜びでとても爽やかな気持ちに満たされtます。

再始動の様子はインスタの動画でご紹介していますので興味のあるかたはご覧になっていただけると幸いです。

インスタはこちらnototazem

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