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SDGsとかの前にマイクロプラスチック問題の解決じゃない?

昨日の午前中は予定通り輪島市の白米千枚田に行ってきました。

田植えボランティアのお世話をしていた仲の良い輪島市の職員さんが実は2町歩の田んぼを耕作していることを知り驚きました。

こんな変形した田んぼが1004枚だったかあって、その殆どを手植えによる田植えを行っています。と言うか田植え機がそもそも入らない上に、出し入れしている時間の方がかかってしまい非効率的ですしね。

もちろん地元の皆さんも田植えを行なっていますが、白米千枚田を知ってもらい、体験してもらい、味わってもらい親しみを持ってもらえるようにとオーナー制度による会員さんの田植えが行われています。他にボランティアの方など昨日だけで500人もの人が訪れて田植えを行なっていました。
それだけこの景観が唯一無二な存在だという事でしょうね。未来永劫この風景が当地に残るよう願っています。

未来永劫と言えば、本日の少々刺激的なタイトルの話です。

里の三番田は去年慣行栽培で田植え時に化学肥料を使用しました。その化学肥料と言うのはJAが販売している一発系肥料と呼ばれる物です。その一発系肥料と言うのは通常3回ほど行う施肥(肥料散布)を田植えの際に田植え機で1度撒くだけで済む農家にとっては労力を劇的に減らし、時間的、体力的な効率を飛躍的に向上させてくれる魔法のような肥料で、最近の稲作農家さんは殆ど使用していると思います。何も知らずに。

これは三番田の排水口付近の写真です。

白い粒が見えますね。肥料が残っているのでしょうか?

もう少し寄ってみましょう。

全て去年までに撒かれた一発系肥料の残骸です。

一発系肥料の魔法は、このプラスチックの粒が時間差で作用するため人間の手間がかからないように開発された物です。当然プラスチックですから水には溶けません。そして軽いので肥料成分が溶け出したあとは水に浮いて田んぼから川へ、川から海へ流れてゆきます。

そしてこのプラスチックを魚たちが餌と間違えて食べたり、鳥やイルカ、クジラなども食べてしまうかもしれません。世界中の海岸線に向けて一発系の「産業廃棄物」がバラ撒かれているのです。

こんなに科学が発達した現在においてプラスチックでしか作れない事はないはずです。ストローだって脱プラとかいってプラスチック製品が使用されなくなっているのに、川や海に直結している田んぼからジャブジャブとプラスチックを垂れ流しているって本当におかしくないですか?

政府も様々な機関もやれ環境保全だSDGsだのと大騒ぎで胸にバッジつけて大威張りです。

耳障りのいい事ばかり言ってないでこの環境破壊の大元にきちんと向き合って本当の意味での環境保全やりましょうよ。と声を大にして言いたいのです。

農家のみなさんはとても素直で従順的です。農協さんが勧めるから、みんな使ってるからと何も感じずに何も考えずに使ってしまいます。使うことが問題じゃないんです。環境に優しく人にも優しい肥料を研究しない製造元やそれを黙認する政府がおかしいのです。更には販売する際に人には優しいけど環境負荷や海洋汚染度はとても高いです。それでも良かったら使って下さいと言うべきです。
私からすればCO2問題以上に深刻な問題だと思いますよ。

なので輪島 太左ェ門では今後一切の一発系肥料の使用は致しません。どうしても使用しなければいけない稲に対しては旧型の分施型の科学肥料を使います。それも今後、有機肥料に肥料に置き換えてゆく研究を行います。どうか農協さん肥料メーカーさん、政府のみなさん。農家が安心して使える一発系肥料の研究を推し進めて下さい。お願いします。

一発系肥料とマイクロプラスチック問題に関してはここまでです。

嫌な気分になったらごめんなさいね。ただ、どうしても私は目を背けたり無視出来ない問題だったのであえて書かせていただきました。

さて。家に着く頃にはお昼を回っていたので昨日に引き続き外でランチにしました。

きのうのランチメニューは

筍のペペロンチーノです。山椒の葉が良いアクセントになっていますし、ベースにアンチョビを使い筍に下味を付けているので筍だけでも美味しくいただけます。何を隠そうパスタは私の担当なのですよ。皆さん驚くかもしれませんが(笑)

午後からはひたすらトラクターと代掻き用のウイングハローの洗浄作業を行なっていました。

車庫に上手く納めたら本年の活動は〜〜〜しばらくお休みです。

もしかしたら小麦の作付けを行うかもしれませんので、そうなると再び登場するかもしれません。

今年は活躍出来なかった畦塗り機も。来年は刃を新調してあげるので頑張って活躍してね。

本当は田植え機の整備をしたかったのですが、何せ車庫の前で田植え機を出してトラクターなんて入れてると近隣住民の皆さんがワラワラと集まってきて〜さながら小規模集会のようでした。

大きいねぇだの村で一番大きいんじゃないの?だの最新型じゃないの?だの大騒ぎです。

まさか捨て値で買い取ってきたなんて言えないのでニコニコ笑って誤魔化しました。正直3年使えればOKだと思っています。4年目以降も使えたらそれはラッキーかなと。

今日こそ整備したいと思っているのですが、重整備だと思われた箇所は案外使えそうだったので今年はそのまま使ってみる事にしました。本日のメニューは、オイル交換、ミッションオイル交換、爪グリスの充填です。それが終わり次第、太左ェ門・里の一番田にひゃくまん穀の試験田植えを実施しようと思います。(ひゃくまん穀だけが苗の長さが10cmを超えていて稚苗として田植えが可能なのですよ)

うちの田植え機は6条植えなので背中に12枚、苗置き台に6枚苗が乗るので、一度苗をセットしたら10aなら恐らく無補給で植えられます。楽しみですねぇ。昨晩から取説を熟読していますが設定箇所が多くて驚いています。それだけ様々な田んぼのコンディションがあると言う事でしょうね。

トラクターの収納が終わったら山の田んぼの見回りです。

右側が問題だった山の4番田です。左側がS一さんの田んぼです。明らかに濁り方が違うのが見て取れます。そしてミト(水戸?)排水口は

完全に沈黙しました。漏水が止まり、S一さんの田んぼが田植え可能となりました。
お待たせしちゃって申し訳ありません。S一さんどうぞ田植えしちゃって下さい。

あ〜〜〜〜良かったぁ〜〜ホットしたわ〜〜

次は最も荒れていた山の5番田の草刈りをしないと。

あ!イノシシ避けの電気柵もしなければいけません。やること満載です。

これ全部囲むのか〜〜。結構な距離ですねぇ。

さて、本日の苗です。

コシヒカリ

ノトヒカリ

ひゃくまん穀

ほぼ成長が止まった感じですね。もう田んぼに入れないと成長する栄養が不足している印象です。田植えを急ぎましょう!!

 

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