2019年春のある日の早朝、うちの田んぼの耕作を行ってくれていた近所のおじいちゃんが突然やってきて玄関先から呼ぶので出てみると、「俺は今年から田んぼをやめるから後は頼んだぞ」と仰る。これからどうすればいいんですか？と尋ねると「自分でやってみろ」と言う。驚くも、いつかはこういう風になっていたのだろうなと覚悟を決めさせられた。
あれから２年。試行錯誤しつつも憧れの自然農（無農薬・無肥料）でのお米つくりも始まり毎日充実した農家ライフを楽しんでいます。確かに体力や労力の割に報われない業種だとは思いますが、本当の安心安全なお米とは何か、そして慣行栽培（農薬や肥料を使う従来の米作り）に頼らざるを得ない農家の現状を伝えてゆけたらなと思います。
（写真は2020年秋に新規に預かった耕作放棄地の整備の際の記録です）