昨日は風が落ちるという予報だったので山の田んぼの刈り取ったカヤやススキを燃やす予定でした。ただ、消防署もしきりに異常乾燥注意報をだして焚き火などはしないようにと防災無線でアナウンスしていたので、何の対策も取らずに野焼きしてはいけないと思い運搬車に300リッターのローリータンクを積み、高圧洗浄機で水を撒けるような準備を行っていました。
ところが田んぼの持ち主のせーくろー爺ちゃんが俺はもう半分ほど燃やしたぞ!!と私を迎えにくるもんだから仰天しました。まだ準備に1時間ほどかかるよ!!と言うも「そんな水が要るかよ!!」と騒いで行ってしまった。いや……こんな日に何の手立てもせずに火を放ってはいけないと思うよと思いながら準備を進める。タンクには300リッター満タンの水を積み、動作確認のために高圧洗浄機のエンジンをかけたが吸い込みが悪くて飛ばない。これでは消防車になれないよ。と言うことでコメリに走り、適当な固めのホースを買い求めて装着して再び実験。OK〜飛びましたよ。飛距離は約15m〜20m。これだけ飛んで、自走もするので十分でしょう。そして山へ。
山では爺ちゃんが延焼防止の為に刈り取った草を切り分けていたものの、既に焼いた跡が……(汗)
消防車を降ろしてから再び動作確認。OK。いいよ〜と言うや否や火を放つ爺ちゃん(笑)
私は延焼が怖いので集めては小規模で燃やす活動。
私の借りた田んぼの前後左右の田んぼを耕作するKさんも草刈りなどの活動を実施。
いやしかし…爺ちゃん本当にこれ大丈夫?
私のヒヤヒヤはどこ吹く風と言わんばかりにご満悦の爺ちゃん。
そして隣の耕作放棄地の手前で焼却作業は一旦停止。
これから午後にかけて陸海風が吹くからね。
無事に野焼きが終わり安堵しながらKさんと話していると「おい助けてくれって言ってるぞ!!」というので振り返ると爺ちゃんが巨大な炎を上げていて「消してくれ〜大変じゃ〜!!」と叫んでいる。マジか!!いつのまにまた火つけたん!!
すぐに運搬車のエンジンスタート!!走りながら高圧洗浄機のエンジンもかけて、とてつもない大きさになった炎に向かう。
もうファイヤーマンの気持ちでしたよ。写真なんて撮る余裕はZERO。
必死に水を周囲に撒いて延焼を食い止める作業を行い、何とか無事鎮火。
(炎に向かって水をかけると風圧で更に延焼するという話なので必ず周囲か上方に向けて放水せよとの情報に従って作業)
も〜〜〜爺ちゃん何やってんの!!と叱ると
「いや済まん済まん、どうしてもこの残ったの燃やしたかったから火付けたら風向き変わって手に負えなくなってね。ごめんごめん」と謝るので許したった。「やっぱ消防車はいるな!!」だって。そんなもん要るかって言ったんせーくろー爺ちゃんだろ(笑)
丁度お昼になったのでランチをしながら監視を続ける。
悪くない風景ですね〜
鎮火を確認してから一旦山を降りて仕事をして夕方再び山へゆき、爺ちゃんの燃やし残りを小規模に燃やして処理。
車の中もスモーキーになってしまいました。
とっぷりと日が暮れる頃にはほぼ鎮火しました。
何だかとっても懐かしい香りですね。
日本がとっても元気だった私たちが子供だった昭和の時代を思い出します。
あの時代の速度が人間が生きるには丁度よい速度だったんじゃないでしょうかね。
今の時代は少し早すぎる気がします。
しかし野焼きはリスキーですね。良い子の皆さんは決して真似をしないようくれぐれもお願いいたします。
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