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WADOの除草機を使ってみました

季節が進み、雑草の皆さんの勢いも物凄い勢いになってきました。
当農園の無農薬水田も2回目の除草作業の時期に入ったのですが、前回までのカルチベーターと呼ばれる車輪が回ることで除草するタイプの物では除草しきれていない縦方向の雑草の勢いが強くなりつつあり、縦方向への除草に有効なWADOのSC4という除草機を使ってみることにしました。まずは農機小屋から引き出してきて田んぼ横に降ろして

全てのグリスニップルからグリスの注入を行いエンジン始動。暖機運転を終わらせたら田んぼに入ります。何せこのSC4君、栃木県の中国の方から譲って貰って一度整備したまま越冬した機材で、実戦投入は初めての機体。何が起きるか想像も出来ないまま入水。

2サイクルエンジンのマルヤマの除草機と違って拍子抜けするほど静かなSC4。縦方向の苗と苗の間も綺麗に泥を巻き上げて除草してゆきます。
更に自走するのでとても楽です。機材が最適な速度で走ってくれるので神経を走行方向だけに集中できるというのはとても助かります。

思ったより旋回時も苗の踏み潰しも少ないですし、とても良い感じで除草してゆきます。

除草したあとは苗周辺に小さな畝のような物が残ります。これなら溝切りが不要になるのでは?と横着な事も頭によぎります。

それにしても凄い能力です。

こんな草ボーボーの状態が

こんなに綺麗に除草されます。

稲も少し除草されるのですが、稲の成長速度から考えると許容範囲内だと思います。このSC4は4条植え対応の機械なのでうちの田んぼのように6条の田植え機で植えた田んぼには本来不向きなのですが、2列を除いてはほぼ完璧な田植えが行われていたので何とか除草機を通すことが出来たのが幸いでした。

残念ながら条間が狭い部分は除草機が苗を除草してしまいましたが、それも4〜5株で見切りをつけてレーン変更を行ったので被害は最小限で済んだかな?と思っています。

前回までの機材よりゆっくりと除草するので結構時間がかかりますが、刻々と移り行く光景を眺めながらの作業はとても気持ちの良いものです。

随分と日が傾いてきましたが、何とか真っ暗になる前には除草を終える事が出来ました。

初仕事ながら堂々とした貫禄で見事な除草を見せつけてくれたSC4君。これからも活躍してくれそうです。6条対応のアダプターの購入も検討しているのですが、これ以上の幅になるとうちの2トン車では運べなくなるような気がしています。特にあゆみ板(アルミ製のトラックに乗せるための足場板)の行き場がなくなってしまうような気がしてなりません。要検討ですね。

最後になりますが、SC4は苗に対してもかなりのプレッシャーを掛けながら除草するので、植え付け初期の10日目の除草では使えないと思いますが、2回目以降の根がしっかり張った状態であれば十分使えるし、とても有効な除草機であると分かりました。重宝しそうです。それにしても足腰がガタガタです。緊張しているんですかね。ちなみに今回の除草には2時間半かかりました。ドローンによる空中散布の除草だとおよそ10分です。無農薬栽培はとにかく時間と体力が必要なのです。

作業の動画はインスタで公開中

動作の様子
除草作業の様子

 

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