昨日は予定通り山に行き田んぼの畦からの漏水を止める畦シートの施工を行いました。
施工方法を教えるジイジがなぜかこの日に限って登場せず、仕方がないので自分なりに考えて施工してみました。途中S一さんが来たのでこれで良いのか?の確認だけして作業していました。
自慢の手打ちの鍬(クワ)で畦シートが地面に刺さるように掘っては差してはの繰り返しなのですが、なかなかの重労働でした。S一さんによるとスコップで溝を切って入れると楽に入るぞとのアドバイス。なるほど。でもスコップ持ってきてないすわ。残念。
この日は風も強くて何度も麦わら帽子が飛ばされるので参りました。
麦わら帽子が浮いているのがS一さんの田んぼで、手前の畦側が茶色く濁っているのが分かりますか?この濁り水がうちの田んぼから流失した水なのです。
少しは止まって(漏水)きたかなぁと思いながら作業していたら
え?
えぇっ????
地面の中から小川の音がするんです!!!これは動画で見て欲しいところです。
インスタに動画上げたので見てみてください。衝撃の事実が判明します。
本当に驚きました。
小川ですよ。小川。
で、その周辺を掘ってみると
ええええええっ!!!!
ガンガン流れています。
もう漏れているなんてレベルの話ではないんです。完全に地下水脈になっています。
なるほどなぁ〜〜だからみんな100万円もするような畦塗り機買うのか〜〜と妙に納得してしまいました。
こんな秘密結社(ネズミ団かモグラ団かは分かりません)の地下基地が張り巡らされているんですね。こんな秘密の地下水路が何と判明しただけでも3箇所ありました。そりゃ一晩で水がなくなる訳ですよ。先輩方の言うことを素直に聞いて畦シートを施工したから判明したもの、普通にしてたら絶対に気がつかない原因でした。畦シートは来年には外して一旦畦塗りを行い、その後再び施工するか、毎年畦塗りするかの2択ですね。
漏水の原因がはっきりしてスッキリ爽やかな気分なのですが喉がカラカラになって泣いていたら、うちのお米を(自然栽培はざ干しコシヒカリ)宿で使ってくれている友人の女将が山菜取りに登場したのでドリンク買ってきてよと頼み何とか生き返りました。それで何を探しにきたのかと尋ねるとワラビだと言うので笑いながら女将の足元見てみろよと指さすと女将びっくり。足元にはびっしりとワラビが生えてて、全部採っていいよと言うと無言で採取して楽しんでいました。女将ありがと。おかげさんで生き返ったよ。
ここで一旦下山して自宅へ。
あまりにもドロドロで家の中でご飯を食べる気がしなかったので納屋の前でランチ。
東京の親父が送ってくれたつけ麺食べて復活。
おかずは自家製メンマ、ミズブキ(カタハ)の煮物、ワラビの煮物。地物三昧すね。
何と言うか、怪我の功名といいますか、なかなかオシャレな気分でランチできました。
ランチ後はそのまま山へ戻り代掻き。
太左ェ門・山の1番田の代掻きです。
で、この田んぼの代掻きを終えて田んぼから上がってくるとK男君がトボトボと歩いて向かってくる。ジェスチャーからするとどうも田植え中にハマった様子。
はいはい今いくよ!!と取り敢えずトラクターで現場に急行。
あ〜〜〜見事にハマってますねぇ。
これは自力では脱出不能なパターンのやつですな。
K男君にトラクターで近くまで行って引くA作戦とクレーンで引くB作戦がありますが、どちらを選択しますか〜?トラクターは手軽でいいけど田んぼ結構グチャグチャになりますけど〜と問うと
作戦Bでお願いします。と言う事でトラックを連れてきて準備。
わらわらと山の田んぼの関係者が集合。
K男は恥ずかしいから集まってくるな〜〜なんて言ってるけど、そんな楽しいイベントを楽しまないひとはいないよねぇ〜〜(笑)
みんなニコニコしながら救出準備。
K男ちゃんいいよ〜田植え機と繋いで〜
途中ワイヤーが足りなくて奥様に持ってきてもらう。
畦シート施工の時は何の役にも立たなかったジイジも登場。テメ午前中何してやがった!!問うと「村の宮の草刈りしとったんじゃ〜足が痛いぞ〜」と泣いてるので俺は畦シートの施工方法分からんで困ってたんぞ!!と言うとスマンスマンと笑ってたわ。で奥様と2ショット。この写真焼いてくれだって。はいはいいいですよ。
で、K男君側の準備も整ったので、いざ救出開始!!!
ワイヤーを繋ぐシャックルが不足していたので紐で代用したら何度か切れて参ったけど何とか救出完了。
ワイヤーの片付けは俺たちがやっておくからK男はそのまま田植えしてて!!と言うとK男君は嬉しそうに田植え再開してた。
S一さんは初めてこのユニックの活躍を目にして「使える武器やな〜〜」って感心してた。数日前に、ユニックなんて使う事あるか?なんて言ってたんだけどね(笑)うちは毎日のように使ってるよと。もうユニックなしの生活なんて考えられないですよ。
S一さんもハマったらいつでも言ってねと言うと頼もしいなぁ〜〜助かるわ〜と喜んでました。
K男君は田植えを終えるとオヤツだとミニチョコパンをくれた。恥ずかしいぜと言うK男君に「救出イベントがあるとみんなの結束が高まるから結果いいんじゃない?」と言うと。そうだなとニッコリ。私のように歴史のシガラミのない外部の人間が参入する事によってみんなの意識が変わってゆくのはとってもいい傾向だと思う。中山間地域の直接支払いが色んなゴタゴタで止めて久しいけど、私が事務局を行うって事で再開に向けて動き出してるし。年間100万円も公共投資の為にもらえるんだったら貰って必要な工事とかやればいいんじゃないかと私が言うもんだからみんなそうだなと言い始めてる。いい傾向ですね。
それから私も山の田んぼ5番田の代掻き開始。
奥様に撮影しておいてよ。とトラクターの中からジェスチャーで頼んだら通じたようで色んなカットを撮影してくれていました。自分じゃ撮れないので助かりました。
手前側が完全に陸地化している激しい不陸のある田んぼなのでこの土を引いてまともな形に戻す作業がありますのでガンガン土引きします。
これもインスタ動画がありますので良かったらご覧ください。
それにしても改めて横方向からこうやって見ると深いですね。
相当高かったのでこれで普通のレベルまで修正できました。
夕方5時には作業終了。
お疲れ様でした〜〜2022年代掻きこれにて完全終了です。
山を降りてトラクターの洗浄作業を行いましょう。
最近当園で流行中の畑で洗浄作業です。
川の水を使うので水道代もかからないので(電気代の方が圧倒的に安いので)愛用しています。
本当はこの道具たちも洗ってあげたかったんだけど水が尽きて断念。300リッターも使ったのね。
暗くなったので仕上げは翌日に。
さてと苗の状態でも確認してきますかね。
コシヒカリ
ノトヒカリ
ひゃくまん穀
成長が鈍化したというより止まった感触です。
原因は
高温障害なんじゃないかとか、床土の肥料成分の枯渇などかなと。
そして迂闊だったのが
そんなに冷えたんだって事実。完全に油断していました。
もうこれ以上育苗していても逆に苗の成長には良くないと判断して来週から田植えに入ろうと思います。
そもそも育苗スケージュール的には5月6日には苗作りが完了している予定となっているので既にオーバースケジュールな訳です。
里の田んぼも代掻きから1週間ほどが経過するものもあるのでそろそろ田植えを行わないと土が締まってしまって田植えがうまくいかななくなるとのアドバイスも受けているので素直に従おうと思っています。
農業師匠も田植えサポートしてよと涙目で訴えてるので火曜日ぐらいはお手伝いしてあげようかな。
まぁ本日の田植え機の重整備がうまくいけばの話ですが。
輪島を代表する自然栽培農家の友人が私のプール育苗に刺激を受けて実験的に陸のプールによる育苗を行うようなのです。彼はこれまでは田んぼの中にプールを作って育苗していたのですが、田んぼの中は歩きにく体力の消耗も激しいので可能なら私のところのように無駄に体力を消耗しない方法にしたいと考えたそうです。当然です。同じ結果なら少しでも体力を消耗しない方法を選択すべきですし、かれがそれを学びとして取り込もうとする姿に感銘を受けました。
10数年間も毎年様々な研究や手法を試行錯誤しながら頑張っている彼が私の手法を参考にしてくれるなんて光栄で身が引き締まる思いです。
私はたまたま今年うまくいっただけで来年はどうなるか分かりません。それでもデータ農業として分析、解析、実施を繰り返して安心安全なお米の安定供給を続けたいと思っています。
どうか田の神様彼の育苗を守ってあげてください。
今日はこれから世界農業遺産に選ばれた輪島市の白米千枚田でボランティアによる田植えイベントがあるというので行ってきます。本当は私の家の田植えイベントの方が優先なんすけどね(笑)
今日も暑くなりそうですね。みなさん水分補給忘れずにね。
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