朝から刺激強目の画像とタイトルで恐縮です。
内容は順を追ってという事で。
昨日は山の田んぼの田植えの日でした。
例のダメな苗箱で育てられた苗の根が大変な事になっているので、まずはその処理からスタートしました。
これしかないなと私が選んだハンドツールは「スクレーパー」本来は塗装の剥離などに使う物です。
これで苗箱の裏面にはみ出した根を切ります。
こんな風にガシガシと切ってゆきます。
底まで切ったら作業完了です。
この間、30秒〜1分程度。
1時間ほどのロスタイムで済みましたが、本当に無駄な時間と体力を使っていると呆れます。
処理を終えた苗をトラックの荷台に積んで出発。
セークロー爺ちゃんも嬉しそうに追走。
苗を山の田んぼの畦に置いたら戻って次は田植え機を運ぶ。
腐っても26馬力だぜ!!とご機嫌に山道を勢い良く登ってたら、
んんん!!!!!
オーバーヒートしてるじゃない!!!マズイ!!!!
そこからは超低速走行。
すまんヤンマー。無茶させてしまったね。
山の田んぼではK男君に余ったコシヒカリの苗6箱を進呈。
さぁもうじき着くぞ〜〜とこの先に起きる悲劇を微塵も考えずに鼻歌混じりに移動。
K男君頑張れ〜〜
そして、田植えを行う山の5番田のそばにトレーラーを停車させて荷ほどきをしていたらS一さんが登場して、どうやって田植えするんだ?なんて聞いてくるので、田植え機で植えるつもりですが〜と答えると、苗は?なんて聞いてくる。苗は〜と田植え機の上を見ると6枚乗せたはずの苗が1枚しか残っていない!!!え!!!っと驚く自分に「道中に苗撒き散らしてあったぞ。ついでに苗すくいも」と笑いながら渡してくれました。上に積んだら落ちるってと笑うS一さんにすいません……と反省しきりでした。S一さんが回収してくれた苗は田植えには使えないような状態になっていましたが補植には使えるだろうということで横に置いて。S一さんにお礼を伝えた。S一さんは私が里の田んぼに手を取られている間も山の私の田んぼの水管理なんかも進んでやってくれています。本当に感謝しかありません。そのS一さんが昨日ははじめて私を名前で呼んでくれました。嬉しかったですね。本当に。S一さんは付き合ってみると本当に気さくでいい人でした。それまでの少し乱暴なイメージとはかけ離れた印象で人は付き合ってみないと分からないもんだなと改めて思いました。
さてS一さんも自分の田んぼに向かったので私も田植え機の運転席によじ登りエンジンスタート。今日もご機嫌だねEP君。さぁ降りようか。とギアを前進1段に入れた途端に田植え機がダッシュ。
え!!!!っと思うまもなくシーソー式コンバインカーの荷台は降りきり田植え機が前転して私の背後に立ちふさがりグワーっと襲って来ると思われた瞬間、停止。
死んだわこれ。と思って覚悟した自分は「あれ?生きてる???」って感じで逆に驚き。
しかもハンドルに刺さったはずのお腹も全くノーダーメージ。
お腹にはいつもワンショルダーに入れているサーモスの水筒がエアバック代わりになって私を護ってくれていました。
田植え機は苗置き台の4本のステーが支えとなり車体をこれ以上倒れないように支えてくれていました。変形しながらも乗員を守ろうと車体を支えてくれたステーに感謝しました。このステーがこれだけ丈夫でなかったらと考えるとゾッとします。クボタさんありがとうございます。
それからそっと運転席から降りて、前転状態では危ないので輸送用のラッシングベルトでそ〜っと横方向に倒しました。
丁度お客さんの女将がインスタ用の撮影に来ていたので里まで送ってくれと頼み2トン車に乗って再び山へ。死亡事故か!!と思われる現場にはセークロー爺ちゃんとK男君が心配そうに腕を組んで立っていました。
「お前さん大丈夫なんか?怪我は?」と心配そうに聞いてくる二人。お陰さんでピンピンしてるわ。と答えるとようやく二人も笑顔に。こんな事故で無傷ってどうよ。すげぇなぁと喜ぶ二人。
ありがたいねぇ。仲間って本当にいいね。
それからユニックで車体を立て直して運転席へ。
見るとギアの設定が走行モードになっていました。暴走の原因はこれです。作業モードだったらとてもゆっくり動き出すのでこんな前転なんかにはなりません。原因はあと二つあって、2つ目の原因は植え付け部を下げて動かなかったため重心が高かったため前転に繋がったと考えられます。
3つ目の原因はコンバインカーのダンパーが格好だけで全く機能していないため、通常はゆっくり下がるはずのシーソー部分が一気に下がる仕様になっています。これは改善しないとダメだなと思っていた矢先の事故でした。
反省すべき点が多すぎてアレなんですが、反省している暇もないので取り敢えずキーを回すとあっさりエンジンスタート。
インジェクション仕様なのでキャブ車と違ってこの点は美点ですね。キャブ車だとプラグを抜いて乾燥させる作業などが必要になったと思われます。
ここまでに既に半日のロスタイムでしたが何とか田んぼにイン。
順調に5、4、3、1番と順に田植え。何だか一列完全に田植えしていないなと思って確認したら
田植え爪の動作部にガチガチに苗の根が詰まって田植え不能になっていました。
これをカッターで切ったりして除去して田植えを再開すると普通に植えてくれましたが、根を切った苗箱の中の根はとても薄く、先行きが不安です。どの工程も重要だとは思いますが、苗作りが最も重要だなとつくずく思います。その次に田植えですし。(自然栽培の場合、除草機を通すのできれいに田植えされていないと後に響くのです。)
山の田んぼ、最後の田植えは2番田です。この田んぼは水抜き用の暗渠の中に敷き詰められている籾殻が溶けて消失し、暗渠配管に沿って何箇所も穴が開いているので要注意な田んぼなので最後に田植えを行なったのですが、トラクターでハマりそうになった暗渠配管の列は交わし、その後順調に田植えをしていたのですが突然
落とし穴が用意されていました。
ズームして見てみましょう。
マジか〜ってハマり具合です。
幸い、近所の友人のMが私の田植えの見学にきてくれていたのでワイヤーを取りに戻ってMと一緒に引き上げ作業を行いました。Mにはユニックの巻き上げをお願いして
角度を変えたりしながら、四苦八苦して何とかクリア。
あ〜よかったよかったとご機嫌なM。ありがとね!!
でも、この先でまたハマるかもしれんから、ちょっと見ててよ。と動き出して暗渠の列に入って2mも進まないうちに再びドボン。
作業再開ですわMと言うと笑いながら手伝ってくれました。
今回も床下浸水。
ひどいねぇ。
もうマジで暗渠なんて要らんと思いました。こんな下らんシステム誰が考えたんだ?来年までに暗渠対策を考えないとダメですね。砂利を下に敷き詰めるか。何らかの対策を講じないと、この落とし穴に永久に苦しめられる事になりそうです。
それにしても奇跡的に生きてこうやってブログ書いていられるのはひとえに田の神様が護ってくれたんだな。って事。まだまだお前は生きて田んぼやらなきゃいけないよ。だから気をつけて作業しろよ。そう言われた気がしました。全身筋肉痛ですが、かすり傷ひとつもないとは、このことですね。
朝一番に山の田んぼの水管理に行ってきました。
少し排水用の水口が高い田んぼもあったので微調整してきましたが、植え付けが苗の影響をモロに受けて悲惨な事になっています。補植の毎日が始まりそうです。トホホホ……
みなさんも不意の事故などには気をつけて行ってらっしゃい。
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