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雨の日曜日は総仕事で山道の草刈り

雨の予報は明け方までだったけど、総仕事の時間になっても(午前8時)少しパラついていたのでカッパズボンを履いて、ヤッケを着て山に向かいます。
いつもは隣のお父さんに乗せて行って貰うのですが、動く気配がないので原付に乗り下刈り機を担いでの移動です。

下刈り機の小さなポケットには予備のガソリンとドリンクを入れて準備万端です。

山とは言っても集落の外れから始まる舗装された林道の事で、林道の両脇の草刈りを行うのです。その林道の先には田んぼがあり、そこに田んぼを持っている人や耕作者が草刈りを行う仕組みでしたが、近年人手が減り、仲間が苦しいと訴えるので本来は関係者ではない私も参加するようになって3年が経過しました。
さすがにこの状況はおかしいと思うので次回の村の集まりで村人総出の総仕事にしたいかと提起しようとしていたところコロナで集まりにも出れなくなり現状維持ですが明らかに持続化が厳しくなってきています。

草刈り作業は春にも行われているので草丈はそんなに高くはありませんが、この段階で刈っておくと夏場でも何とか通行可能な林道になります。

作業前

作業後

小雨な天気なのでお年寄りたちは家から出てこようとはせず普段の半分ほどの人数での作業なので結構大変です。

途中3回ほど休憩を挟んで作業するのですが、休憩の度に様々な話題での会話が飛び出し楽しい休憩時間となります。
1回目の休憩では私が先日調達したフレールモアに関して。
「あれは凄いな!!」とまるで全員が見学したような話になっていますが、実際の作業を見た村人は1人もいません。ですが、作業後の状態から想像して「あれは凄い」となる訳です。笑ってしまいますよね。

山の中腹ほどまで降りたら2回目の休憩

2回目の休憩の話題は私がお世話になってる農業の親方の購入した農薬散布ドローンに関する話題。幾らするのか、どうやって行うのか、いつ届くのかなど。
ついでに1翼の農薬散布ヘリの事なども話題に。15分ほど歓談したら再び作業再開。

ここから更に100mほど進んだら最後の休憩。最後の休憩では親方が県の補助でみんなに配布した草刈り機が重いという話題に。無料で関係者に配布してくれたのはいいけど、どうしてあんなに重い物を支給したんだろうという内容。
確かに重いんですよ。私が受け取った一本物の下刈り機なんて一度振ったら戻って来ないほど重いんです。あれでは……ちょっと作業になりません。
背負式の物を希望した人たちも重いと言って苦しそうです。一旦下取りに出して軽い物に買い直そうか?そんな話も出ていましたが、確かに現状のまま使い続けるのは相当苦しいかもしれません。

この道は市が管理する水芭蕉の群生地に繋がる林道で、水芭蕉が見頃を迎える5月頃になると頻繁に車が往来する林道で、ここが荒れると市としては非常に困る訳ですが、こうやって村人のボランティアで何とか守られています。

sDGSだのサスティナブルだ何だのと耳障りの良い言葉も耳にしますが、実際に里山の光景や暮らしを持続させて維持させているのはこういった名もなき住民たちなんですよね。彼らは虹色のピンバッチを付ける事もなければ、声高にサスティナブルだとも言いません。ただただ黙々と自分たちの先祖から受け継いだ土地を護り続けているのです。それが当たり前だと思っているから。

そんな美しき心を持った住民たちの事を少しでも知ってもらえたらいいなと思います。

さて、草刈り総仕事も半日で終わり田んぼの見回りです。

先日除草作業を行なった「ひゃくまん穀」の田んぼも分結が進み落水時期に入ったようです。

場所によっては成長途上のものもありますが、見回してみると7割ほどが15本ほどに成長しています。

取水口のゲートを閉じて排水側を開くタイミングですね。
「ひゃくまん穀」中干し開始です。

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