自然農なのに農薬散布するのか?と思われる方もおいでるでしょうから予め申し上げますと、私は自然農もやれば慣行栽培もやりますし、地域の担い手としてみなさんの田んぼのお世話もします。そうした関係で農薬散布などもやらざるを得ない現状がありますし、現状を踏まえつつ自然農に取り組んだ方が様々な事に向けあえて良いと考えています。
さて、お世話になっている農業の親方が農薬散布ドローンを購入したいので私に操縦資格を取得せよとの事になり、5日間のコースを受講してきました。
お世話になったのは金沢市の北陸スカイテックという会社で、農協からの指定校なのでそのまま参加いたしました。
立派な建物に「YAMAHA」の文字。
写真にも写っていますが、ヤマハの農薬散布ヘリの特約店のようです。
初日は学科からスタート。
既に空撮用にJUIDAの資格を取得している私にとっては法律関係は特に学びの部分はなく、もっぱら今回取得するDJI社のMG-1Pという機体に関する事を中心に進みます。翌日からは実際にフライトするというので楽しみです。
迎えた翌日。
何だか怪しい空模様ですが、梅雨ですからこんなもんですかね。
練習場の向かい側なんですが、ここは北海道?というような風景に圧倒されます。
見渡す限り大豆でしょうか植えられています。それにしても広い。
これが今回資格を取得するDJIのMG-1Pです。
オープン
大きいですねぇ〜〜。このMG-1は既に廃盤の機種で在庫処分の為バーゲン価格でクボタに提供されているようなのですが、DJIは中国企業なので廃盤製品のパーツはすぐに消滅します。だから中国製は嫌いという声が聞こえてきそうですが、本当に凄い速度で消滅します。数十万円する空撮用のドローンのパーツも肝心なプロペラの生産をいきなり中止しました。なので私は個人的にはDJIは好きではありません。出来たら国産の機体が欲しいと切に願います。DJIはとても高品質ですし性能も良いです。でもユーザーを見てはいません。そういう事です。
さて、講習開始後2時間ほどで雨が当たり始め講師の方も頭抱えています。
背中からも哀愁が漂っていますね。
本格的に雨が降ってきたのでこの日の実技はここまで
移動中、ジョンディアの古いトラクターを発見。
かっこいい〜〜〜〜!!牽引車として現役バリバリですね。
で、午後からは学科を行い翌日へ。翌日も学科&実技。
その次の日も同様に。学科&試験&実技。
最終日は自動運転に関する実技。
このMG-1が開発された当初はRTKという精度誤差数センチというモデルも存在したのですが、当時の航空法では自動運転が許可されていなかったため売れず、廃盤になり、現在自動運転が許可されているにも関わらず高精度な自動運転が出来ない状態のようです。現行機種のT-20はRTK標準装備なのでとても高精度な自動運転が可能との事です。
T-20との価格差は40万円なのでスポンサーである親方がMG-1を選ぶのも致し方ないとは思いますが残念です。T-20を使った高精度な自動運転だと毎年機材を運び込んで、設定を呼び出して、基準点合わせさえすればあとはバッテリーと薬剤の補充だけで勝手に作業してもらえたんですけどね。残念。
学科試験も実技認定も無事終わりスクールは終了。
記念に普段愛用のDJIのPHANTOM4PROとの記念撮影。
大きさを感じさせない正確な機体コントロールは流石はDJIですね。
認めざるを得ないのが悔しいのですが仕方ありません。
日本もこれぐらいの開発速度があればいいんですけどね。
国交相へはDJI JAPANの方から申請するらしいのであとは機体と包括許可が届くのを待つだけです。
北陸スカイテックの皆さんお世話になりました。今後とも宜しくお願いします。