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けん引用のトラクターを買うも動かず

3月12日(土)にけん引免許取得の際にお世話になった教官に紹介してもらった方から中古のトラクターとコンバインカーを引き取りに行ってきました。

同世代と言うこともあり話も盛り上がり引き取りの時間も忘れて話し込むほどでした。コンバインカーは無事運び、さすがに25馬力の大きなトラクターは我が家の1トン半のトラックには荷が重いと思い、お世話になってる近所の農家さんに2トントラックを借りて再度引き取りに伺い、ブースターで少々充電ののちエンジンスタート。

彼が少し待っててと言うので色々様々触ってみるも、どうも電気が来ていない気がした。彼が戻ったタイミングでトラックに乗せた。が、エンジンが切れなくなってしまった。電気が来ていないと思ったのは正しい判断で、電気が来ていないとディーゼルエンジンはエンジンが止まらない。遥か昔のトラクターなら手動の停止バルブがあるが、現代の物はソレノイドバルブで燃料をカットしてエンジンを停止させるので電気がきていないと止まらないシステムなのです。

仕方がないのでギアを入れてブレーキを踏みながらクラッチを繋ぎ、エンストさせてエンジン停止。

戻ってから直しますわとにこやかに手を振り本社前で車を止めトラクターのエンジンをかけようとするも一瞬メーターパネル内の警告灯が灯るも一瞬で消えてセル回らず。何とかエンジンをかけて下ろさないとと焦るも全く反応せず、これはいよいよバッテリーが死亡したなと判断してコメリへ走る。

バッテリーは割りと大きいのでコメリのPB(プライベートブランド)物でも2万円以上もするが、背に腹は変えられないと購入してトラクターに換装。

これで掛かるだろうとイグニッションを捻るもインパネは完全沈黙。

おいおいマジかよ〜〜〜とバッテリー端子を磨いたり基本的な電気系の整備を実施。だが沈黙は続きトラックのオーナーに詫びを入れてその日はそのままトラックの上で一夜を明かす。

翌日。早朝からトラクターに張り付きチェックにチェックを重ねる。
怪しい箇所は徹底的にテスターを当てて原因を探る。

最後にインパネが消える瞬間にチリチリ言っていたのが気になっていたのでインパネ周りを解体してチェック。

インパネ下の空間にはネズミが巣を作っていました。嫌な予感がします。
ガサガサとネズミの巣を撤去してゆきハーネス(配線の束)を確認するとインパネと通信しているハーネスがカジられており何本か断線していました。

原因はこいつに違いないと意気揚々とハーネスを取り外して自宅に持ち帰り修理開始。

JAのエンジニアさんとかは半田付けまではやらず、配線を捻ってあとはビニテで巻いて修理完了なのですが、私はそれでは不安なのでハンダできちんと溶着してから熱収縮チューブを巻いて、最後にビニテで仕上げ巻きを行なってハーネスの修理完了。

さぁこれでいよいよエンジンかかりますよ〜〜と鼻歌を歌いながらトラクターに向かいハーネス装着。他に断線箇所がないか確認したらエンジンスタート。
イグニッションオン!!!

シーン……

嘘でしょ……

ハーネスじゃねーんすか??

んじゃお次に考えられるのはイグニッションか。

ってんでイグニッションを外して再び自宅へ。

合わせ位置が分からなくならないようにマーキングしたら解体。

これは……鍵穴から何度もCRCなどを吹き付けていますね。ドロドロです。
ちなみにイグニッションが固いからと言って鍵穴からCRCなどを吹き込むのはご法度です。
CRCは絶縁皮膜を形成してしまうので導通不良になってしまいます。

アルコールで吹き上げて、ワイヤーブラシやペーパーで接点を磨きます。

同様に接点部分も仕上げます。

さぁこれで完璧だ!!とトラクターに組み込みキーを捻るも相変わらずの沈黙。

どうなってんの?

そこらじゅうにテスターを当ててチェックを繰り返すが怪しい箇所が見当たらない。どこも導通はあるし、電気も来てる。どう言うこと????

オーナーの農家さんがいいよいいよと言いながらも迷惑そうな顔をしていたのでユニッククレーンで引いてトラックからは降ろすことにした。農家さんがトラクターのハンドルを握ると言うのでお任せして何とか降ろしたが、既に4日が経過していた。本当に申し訳ない。

それから雨が降ったりして作業が出来ない日々が続き、今日時間が出来たのと、ようやく天気も回復したので修理の続きを行うことにした。

その間に考えていた箇所はホット側の結線不良もしくは断線などがあるのではないか?など。
なので新たにジャンプコードを買い求めて強制的に電気を流してみた。

この状態だとトラクター側のホット(プラス電流)がジャンプケーブルを伝ってバイパスされて電気が来るはず。

でバッテリーの端子付近をワニグチでグリグリとしているとバチバチと電気の流れる音がする。これは!!!!とインパネを覗くと警告灯類が点灯!!!よっしゃー!!と言うことでエンジンをかけてみましたが、その様子はインスタにアップ。

良かったらみてあげて下さい。

ヤンマーF265D、10日ぶりにエンジン再始動

あとはパワステ配管からのオイル漏れを直せばけん引トラクターとしては完全復活です。あと少しの辛抱ですね。良かった良かった。

あ、そうですね。肝心なエンジンが掛からなかった原因なのですが、ズバリ「バッテリー端子の劣化」でした。初日に磨いたのでOKだと思っていたのですが、トラクターからの端子とバッテリーの間の導通不良が原因でした。

なので端子を新品に入れ替えると完全に復活したのでした。

実に初歩的な箇所なのですが、下手に磨いた事で導通があるもんだと思い込んでいました。結果として様々な箇所の検診が出来たので良しとします。

良かった良かった。

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